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About Mother Goose Society of Japan























マザーグース絵本つれづれ

  会報に連載している「マザーグース絵本」紹介の記事です。そのいくつかをここに載せます。
※絵本の表紙画像はAmazon>co.jpのリンクです。(管理人@フィドル猫)


Mary Engelbreit's Mother Goose:
One-hundred Best Loved Verses
 (会報162号 (2005.11)より)

 
  今回紹介するのは100編の唄を収録したマザーグース絵本の新刊。 イラストレーターのMary Engelbreitが自ら選び、イラストを描いたもの。
  データとしては、Mary Engelbreit's Mother Goose: One-hundred Best Loved Verses (著) Mary Engelbreit、 価格: ¥2,537 出版社: Harpercollins ; ISBN: 0060081724 ; (2005/09)。
   ※管理人@フィドル猫註・2017年1月現在、ISBN:978-0061431531。

  序文に、Fun to say and fun to hear, Mother Goose rhymes provide grown-ups with a welcome chance to set aside the day’s cares and get silly with their children. とある。後書きで、 著者は孫娘のMikaylaにマザーグースを読み聞かせたい、という動機からこの絵本が生まれたと述べている。

  イラストは輪郭がはっきりしている。人物も動物も生き生きと描かれている。 Little Miss Muffetを最初に描き、クモをfriendlyに描きたかったと書いている。

  一つだけ冬の到来の唄を載せる。

Cold and raw the north wind blows

Bleak in the morning early,

All the hills are covered with snow,

And the winter’s now come fairly.


価格は¥1,441 (2005/09)。  (さだお)

Mother Goose Treasury   (会報168号 (2006.11)より)
  今回扱うのは最近出版されたばかりの集成。 全部で170編のマザーグースを収録している。データとしては、
Mother Goose Treasury 出版社: Publications International。¥ 1,702。 316ページ。アマゾン書店で購入した。
   ※管理人@フィドル猫註・2017年1月現在、ISBN: 1412787343。

  特徴としては、まず歌の数が多いこと。かなり重い。分類もユニークだ。Calendar Rhymes, Silly People Rhymes, Feathered Friends, Yummy Rhymes, Big and Little Rhymes など。
  ここでは、Colorful Rhymes のひとつを紹介する。

Jolly Red Nose

  Nose, nose, jolly red nose,

    And what gave you

    That jolly red nose?

    Nutmeg and ginger,

    Cinnamon and cloves,

  That’s what gave me this jolly red nose.


  この唄は谷川俊太郎も訳している。(『マザー・グース 3』講談社、p.119) AMG にも138番に取り上げられている。ここでは石川澄子訳を載せる。
   ※管理人@フィドル猫註・AMG とは、The Annotated Mother Goose, ed. by William S.& Ceil Baring-Gould, 1962 のこと。石川澄子訳は、これを訳した『マザー・グース 2』(東京図書、1981)より。


鼻、鼻、上機嫌な赤鼻

きみの鼻をご機嫌にしたのは何だ

ナツメグとジンジャーとシナモンと丁子

こやつらが犯人

こやつらがわしの鼻を赤くした犯人


  色々な香辛料が登場する。Clovesは丁子(チョウジ)の花のつぼみを干した香辛料。AMGの注釈によれば、 1609年に「デュートロメリア」に初めて印刷された「騒ぎ歌」の一つとか。鼻が赤くなったのはお酒のせいではなく 香辛料のせいだと言い訳している歌とある。

  イラストは10人以上が担当。動物や色々なキャラクターを描いている。表紙絵を見ただけでも楽しくなってくる。 子どもに読み聞かせる絵本としては最適だろう。 (さだお)

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